
2018年8月、山口県周坊大島町で2歳の男の子が行方不明になり、ボランティアで捜索を手伝っていた男性に発見された、という日本中が驚き感動したニュースがありましたね。
そのボランティアをされていたのが尾畠春夫さんです。
普通の一般の人である尾畠春夫さんですが一躍時の人となりました。
尾畠春夫さんの経歴やご家族について。
また、信条や経済力、ボランティアを始めたきっかけについてご紹介します。
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尾畠春夫さんのプロフィール
尾畠春夫さんは1939年大分県国東市生まれの78歳(2018年現在)です。
現在の職業はボランティア活動家ということで仕事をされていらっしゃいます。
現在は温泉で有名な大分県別府市に住んでいるということで、山口県で男の子が行方不明になった時は大分県から軽ワゴン車を運転して山口県まで向かわれたというシーンがテレビで何度も放送されていましたね。
尾畠春夫さんは一般の方ですが、この山口県での捜索に関わりニュースで放送された事で、有名になりました。
「学歴はなにもない」と話される尾畠春夫さん。
貧しい家庭に生まれた尾畠さんは小学校5年生の時に母親を亡くし、その後小学校5年生で近所の農家に奉公に出されます。
この時に「世の中なるようにしかならない。やるだけやってやろう」と心を入れ替えて生活をしたそうで、小学校5年生でこのように前向きなしっかりした考えをしていたという尾畠さん、すごいなと思います。
きっと寂しい思いやご苦労はあったかと思います。
中学にも結局は4ヶ月しか通えなかったということで、中学卒業するとすぐにまた別府の鮮魚店で働くことになったそうです。
なので自分には「学歴は何もない」と尾畠さんは話されるのでしょうね。
学歴がないことも臆することなく堂々といつも笑顔で元気に話される尾畠さん。
『人は正直であれ』と教えて頂いているようで、すごく学ばされます。
尾畠春夫さんの信条
「自己完結するのが真のボランティア」と語る尾畠春夫さん。
ボランティアに行く前に、大分のディスカウントストアで自分が食べる食料や水を買い込み、軽ワゴン車に所狭しと詰め込むシーンを見たことがあります。
- 助ける側から一切力を借りないこと。
- 対価や物品、飲食、これらは一切いただかない。
- 決して“してやる”ではなく“させていただく”の気持ちで望む。
綺麗事ではなく、尾畠春夫さんはこの信条を実行されていることがスゴイです。
飾らない人柄や、優しさ、正義感など、本当にカッコいいなーとテレビを見て思いました。
「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」
これは尾畠春夫さんの座右の銘だそうです。
尾畠春夫さんの経済力
下衆な考えですが、尾畠さんの収入はどのくらいなのだろう?
ボランティアで収入はないけど、生活費は必要なので、仕事してなくても他にも不労収入があるのだろうなと思っていました。
しかし、国民年金が月55,000円だけだという尾畠春夫さん。
「お金がないな、と思ったら朝ごはんだけ食べて昼と夜は食べない。それだけのことです」という気持ちの良いわかりやすい考え方。

なかなか真似できないことです。
カッコいい!
脱帽!しかないですね。
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尾畠春夫さんの家族について

ボランティアで長い期間家を空けることの多い尾畠さんですが、ご家族はどうされているのかなと気になりました。
以前ミヤネ屋という番組でご家族について話されていた尾畠さん。
尾畠さんは「家族は嫁さんが一人。息子が48。娘が45。孫娘が一人と男の子が孫が4人」と明かし、「今朝も息子が来て弁当を届けてくれた」と食事を息子が届けてくれているという。リポーターから奥さんの存在を聞かれると「奥さんは、5年前に用事があって出かけてまだ帰ってこない」と苦笑いして答えていた。
引用元: スポーツ報知
お弁当を届けてくれる息子さんがいらっしゃるということで息子さんも尾畠さんに似て、優しい方なのだろうなーと思いました。
奥様は3歳年下の方だそうですが、5年前に
「自由にしたい」とでかけ「はい、どうぞ」と送り出されたそうです。
なんか、素敵なご夫婦だと思います。
お互いある程度の年齢が来たら、それぞれがやりたいことをやる!っていうのもいいですね。
元気であればいいんです、元気であれば笑。
尾畠さんはたくさんのお孫さんもいらっしゃるようで、人助けをしているおじいちゃんの後ろ姿ってお孫さんから見ても素敵でしょうね。
尾畠春夫さんの職歴やボランティアをはじめたきっかけは?

ボランティアを始めたのは65歳の頃。
それまで大分県別府市で経営していた魚屋さんを閉め、
「学歴も何もない自分がここまでやってこられた社会に恩返しがしたい」と言う想いで始められたそうです。
とにかく人に世の中に恩返しがしたいというのが口癖とのことです。
尾畠春夫さんのボランティア歴は、2004年の新潟県中越地震を皮切りに東日本大震災熊本地震西日本豪雨など、至る所でボランティア活動をされています。
2011年3月の東日本大震災では、瓦礫の中に埋もれた思い出の写真などを拾い集める『思い出探し隊』の隊長として約500日間も活動をされたそうです。
人として忘れてはいけない心を学ばせていただいたような、本当のボランティア精神というものを教えていただいたような気がします。
最後に
今回は、ボランティア活動家の尾畠春夫さんについてでした。
尾畠春夫さんは、私も含めて多くの人が忘れている大切なことを気づかせてくれました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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