2017年にアメリカで公開されたディザスター(災害)映画『ジオストーム』あらすじや感想をご紹介いたします。

ネタバレ内容含みますので、映画をこれから楽しまれる方は読むのをご注意くださいね。

【執筆は映画が大好きなライターSUGURUさん(30代、男性)です】

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映画『ジオストーム』監督、キャスト



予告の動画を観ただけでハラハラドキドキしそうな映画です。

予告動画:ジオストーム

括弧内は日本語吹替

  • ディーン・デヴリン【監督】
  • ジェイク・ローソン:ジェラルド・バトラー(上川隆也)
  • マックス・ローソン:ジム・スタージェス【ジェイクの弟】(山本耕史)
  • サラ・ウィルソン:アビー・コーニッシュ(ブルゾンちえみ)
  • ウーテ・ファスベンダー:アレクサンドラ・マリア・ララ(田中敦子)
  • チェン・ロン:ダニエル・ウー(蟹江俊介)
  • アル・ヘルナンデス:エウヘニオ・デルベス(岩崎正寛)
  • レイ・デュセット:アムール・ワケド(横島亘)
  • エニ・アディサ:アデペロ・オデュイエ(木村涼香)
  • アンドリュー・パルマ:アンディ・ガルシア【アメリカ合衆国大統領】(内田直哉)・・・他
  • 【引用:Wikipedia】



    映画『ジオストーム』のあらすじ


    2019年、災害が多発した地球。

    世界中の人々はこれまで為す術もなく、自然災害の脅威にさらされ、多くの命が失われていました。

    映画の冒頭では、そんな説明を実際の世界で起きた災害光景を交えて、幕が開けました。

    科学の進歩もあり、人類は結束して、“ダッチボーイ”という気象コントロール衛星を作り上げました。
    (正確には防衛システムで、国際気象宇宙ステーション、ICSSを基点に、ダッチボーイを管理しています。以下ダッチボーイと表記します。)
    地球の上に、蜘蛛の糸を無数に張り巡らせたようなダッチボーイによって、あらゆる気象をコントロールできるようになりました。
    そのダッチボーイの力は莫大で、大雨を降らせる巨大な黒雲があればそれを一瞬で吹き飛ばせるほどです。

    そんなダッチボーイを作った総責任者が主役のジェイク(演:ジェラルド・バトラー)です。

    彼はメカニックのプロ。
    正義感の強い彼は、ダッチボーイに大変な愛着と自身の魂を詰め込んで完成させました。
    ただ技術者として大変有能な彼でも、政治や人同士の関わり合いには不器用です。
    ダッチボーイほどの巨大な人工衛星を作りあげたのは、当然国家であり、アメリカです。
    (厳密にはアメリカと中国が中心で、それに世界各国が加わって共同で作ったような表現が劇中であります。)

    ある時、ダッチボーイの運営において、ジェイクはアメリカ合衆国上院の査問会にかけられます。
    それもこじつけのような理由でです。
    職人魂むき出しのジェイクは、その査問会で査問メンバーを敵にしてしまい、結局総責任者としての地位を外されてしまいます。

    かわって、総責任者になったのがジェイクの弟マックスです。
    マックスは、兄と違い根回しもできるエリート官僚。
    国務長官のデッコムにも信頼されています。
    ジェイクは、自身の弟に、“子供”ともいうべきダッチボーイから引き離されてしまい、自暴自棄になり、一旦はダッチボーイに関わる仕事から遠く離れていきました。

    ダッチボーイにトラブル続出

    ところが、ジェイクがいなくなってからのダッチボーイはトラブルが続出。
    災害を食い止めるはずのダッチボーイが、災害を起こす事態です。
    アメリカ政府は、衛星の修理を急ぎますが、やはり根本的な解決にはジェイクが必要でした。

    ただジェイクからしてみれば、自分からダッチボーイを取り上げといて都合の良い時だけ直しに来いというのは虫が好かないに決まっています。
    それも弟の“命令”で行くようなもので、一層腹が立ちます。

    元々ジェイクとマックスは、あまり仲がよい兄弟ではありませんでした。
    そんな弟のためには動きたくないジェイクですが、それでもダッチボーイが人を殺している事を黙って見過ごすことはできませんでした。
    すぐさまシャトルに乗り、ダッチボーイへと向かいました。

    ところが、その間もダッチボーイのトラブルが起きます。

    マックスの友人で、衛星システムの管理の任につくチェンも香港で被害に巻き込まれます。
    異常に気温上昇した香港では、大火災と大爆発が発生し、次々に建物が倒壊しました。

    間一髪チェンは助かるも、ダッチボーイの香港システムにアクセスできない事に気づきました。
    (※ダッチボーイは地域ごとに独自の人工衛星を使用しています。)

    さらに、これが続けばいずれ世界中に「ジオストーム」(=地球嵐。巨大な嵐が起きると、それが互いに嵐を拡大させ、最後には超巨大嵐になる。)が発生すると警鐘します。
    勿論、それをマックスに伝えます。

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    映画『ジオストーム』のあらすじ※ネタバレ含みます


    ただ、総責任者であるマックスですら、システムの根幹にアクセスができなくなっており、何かとてつもない“大きな力”が働いている事に気づきました。

    マックスは、プログラマー(サイバーセキュリティ担当)の友人デイナと、恋人であり、大統領を守るシークレットサービスのサラに協力を求めて、システムの解析に挑みます。
    すると、とんでもない計画を発見してしまいます。
    それが「ゼウス計画」です。

    「ゼウス計画」は、ダッチボーイのシステム感染したコンピューターウィルスによって、意図的に、また事故を装ってトラブルを起こさせることでした。
    しかも世界中のいたるところに…。
    つまり、この計画が進んでしまうと、「ジオストーム」が発生して、世界中が崩壊してしまうのです。

    ダッチボーイを管理するステーションについたジェイクの方でも、ダッチボーイのトラブルを解明する過程で、多くの危険な目にあいました。

    時に命の危険にさらされたジェイクは、ステーションの中のスタッフに敵がいる事に気づき、ステーションのリーダー(女司令官)のウーテと、コンピューターウィルスの存在にも気づきました。

    ところでチェンは、自身の周りに怪しい影が彼を追い込んでいることに気づき、マックスのもとに逃げてきます。
    しかし、マックスと合流しようというその時、事故を装って殺されてしまいました。

    ただならない事態の数々に、地球にいるマックスと宇宙のジェイクは、犬猿の仲ながら密かに情報を交換しあい助け合いました。

    そしてある仮説を立てました。
    それは、ダッチボーイに「ゼウス計画」を仕込むことができるのは、アメリカ大統領アンドリュー・パルマだけなのではないかと…。
    なぜなら、ダッチボーイをシャットダウンできるのが大統領だけだったからです。

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    真犯人が・・・


    大統領を疑ったマックスは、シークレットサービスでもあるサラの力で、ジオストームを防ぐべく、ダッチボーイのシャットダウンを試みます。
    そのためには、大統領だけが知ると思われるアクセスキーを探しました。
    ところが、大統領が演説するオーランドの選挙会場で、国務長官のデッコムが、マックスの不審な行動に感づいてしまいました。
    その為、マックスは正直に「ゼウス計画」を食い止めようとしていることを打ち明けました。

    するとデッコムは、キーは「大統領の目(生体認証」であることを教えてくれました。

    強力な助っ人を得たと思ったマックス。
    デッコムは大統領を説得すると言い、マックスと共に会場の裏方に行きます。

    しかし、「ゼウス計画」の犯人しか知りえない事をデッコムが口走ったのと同時に、マックスに銃弾が飛んできました。
    デッコム自身の手からです。

    何とかデッコムの銃弾から逃げたマックスは、急ぎ恋人サラに、真犯人がデッコムであることを告げました。

    大統領は犯人ではなかったとわかったサラは、持ち前の頭の回転の速さから、大統領を拉致(実態は保護)する事を計画し、オーランドの選挙会場から特段普通のタクシーにて脱出しました。

    この頃、オーランドの上空はすでにダッチボーイにより、暗雲に包まれていました。
    そしてすぐさま“雷の雨”が降り注ぐのです。

    当然、これを知っていたデッコムは、さっさとオーランドから逃げていきました。

    マックスとサラもタクシーで逃げながら、大統領にデッコムの「ゼウス計画」を説明します。
    さすがの大統領もこれには面食らってしまいます。

    その上、デッコムの部下たちが、大統領共々マックスらを必死に殺しにかかってきます。
    とはいえ、さすがシークレットサービスのサラ。
    それに臆せず、タクシーを猛スピードで走らせて、雷によって破壊されていくオーランドの町の惨事を避けつつ、銃を片手にアクロバットな運転裁きを披露し、見事に敵を倒しました。

    そこでデッコムは、共に逃げてきた部下に大統領の乗ったタクシーをバズーカで吹き飛ばさせます。
    大統領の死を核心したデッコム。

    ところが、いつの間にかタクシーの中から脱出した大統領達。
    ふいに、デッコムの頭にはサラの持つ拳銃の銃口が向けられました。
    さすがのデッコムも観念しました。

    大統領は当然憤りを隠せません。
    デッコムを問い詰めると、彼はこう言いました。

    「今のアメリカは“銀行”になりさがった」。

    強いアメリカに戻す為、ダッチボーイを使って、「敵」(=邪魔な国々)を滅ぼし、世界地図を書き換えようとしたのでした。
    ダッチボーイを「神の力」とまで言い切ったデッコムですが、マックスは彼をぶん殴り全否定しました。
    兄ジェイクがそんなことの為に、ダッチボーイを作ったわけでないのは言うまでもありません。

    さて、ジェイクがいるステーションでは、完全にダッチボーイのコントロールを失っていました。
    ゼウス計画によって、ステーションのコントロール機能は失われ、世界中に大災害が引き起こされていきます。
    東京には超巨大なヒョウが降り注ぎ、リオデジャネイロでは海が凍るほどの寒波が押し寄せ、人々を氷漬けにしていきます。
    ロシアには、熱レーザーがあて、氷を溶かすだけにとどまらず、火の海が生まれました。

    というのも、デッコム側の人間がステーションにもいたのです。
    司令官ウーテの部下である、科学技術者のダンカンがその一味だったのです。

    悪役ながら、それなりに信念や野望のあったデッコムとは違い、彼は金の為に世界を滅ぼうとしていたので、ジェイクは大激怒。
    結局ダンカンは、ジェイクに問い詰められた過程で、ステーション内で銃をガラス部分に誤射し、その破損によって宇宙へと吸い出されてしまいました。
    何ともあっけない最後でした。

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    さて、地上のマックスとサラの活躍で無事大統領は助かったので、ダッチボーイの機能を止め、ジオストームを防ぐ事には成功しました。

    しかし、デッコムらが仕掛けたゼウス計画には、ステーションの自爆(=地球に落ちた際に地上に落下するのを防ぐ為の安全装置が備わっている)も含まれていました。
    そのせいで、ステーションにいたクルーらは全員脱出を余儀なくされますが、ジェイクはただ一人残る必要がありました。

    完全なるダッチボーイの復旧(再起動)の為です。
    そうでないと、ジオストームが収まっても地上の災害が収まらないのです。
    これには、嫌いな兄であろうとも、マックスはこの現実を受け止める事ができませんでした。

    しかし、司令官ウーテの協力もあり、ジェイクと彼女はダッチボーイから命からがら脱出に成功します。
    自爆するステーションから、ダッチボーイ用の小型衛星内に乗り込んで助かったのです。

    地球を見事救い、ジェイクはウーテと共に地上に戻り、マックスとも涙の再開を果たしました。
    こうしてダッチボーイは本来の姿へと戻り、真の意味で、災害から人々を守ってくれる存在となったのでした。
    最後の最後で大逆転をし、ハッピーエンドで物語は幕を下ろしました。


    感想


    かつてのディザスター(災害)映画では、よく異常気象によって人々が翻弄される姿を描いていました。
    人々はどうすることもできずに、何とか災害が静まってくれるのを待つだけでした。
    いわば、対処療法的な方法を取るにすぎませんでした。

    しかし日々人類の科学技術が進歩するかのように、その表現も変わりました。
    『ジオストーム』ではいわば、人が「災害を作り出す」事を描いています。
    勿論現実の世界では当分このレベルになることはありませんが、100年後、200年後と時間が立った時に人類が存続していれば、こういった事を考え始めるのかもしれません。

    ただ、それ自体が良いか悪いかは何とも言えません。
    『ジオストーム』の世界では、国務長官のデッコムが「神の力」とも表現するほどの力を人が持ったことを意味しています。
    同時に、これは人の驕りも表しています。

    ジェイクのような人間ばかりではないのが、人の世の中です。
    強すぎる力はその使い手によって、善にも悪にもなることをよく表現していました。

    ジェイクの使い方とは真逆の使い方をしたのがデッコムであり、彼はダッチボーイを「兵器」としたのです。
    「災害から人々の命を守る」という側面だけ見れば、ダッチボーイは素晴らしいシステムです。
    ですが、一歩間違えば、地球そのものを滅ぼしかねません。
    その意味で人間の科学技術の進歩とその使い方を考えさせられる映画でした。

    また、ディザスター映画ながら、サスペンス要素が多く見られた事は面白い点でした。

    単にダッチボーイが暴走して、地球の各地を破壊するだけはなく、それを引き起こしている真犯人は誰なのかを突き止める過程は、ストーリーを飽きさせませんでした。

    デッコムも最初こそ、マックスの理解ある良き上司のように写っていたので真犯人とはわからなかった人もいたようです。
    但し、個人的にはデッコム役の俳優エド・ハリスが、他作品(例えばSF映画『スノーピアサー』等)で悪役のラスボス役をやっているのを見たことがあるので、若干怪しんで見ていました(笑)
    とはいえ、有名俳優も多くいた本作だったので、最後まで見ないと犯人を見抜くのは難しかったのも確かでしょう。

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